2014.10.28

Surface2 TypeCover2が壊れた

Surface2でメールを書いていたら、なぜか"ん"が欠落する。おかしいなと思って調べてみると、"N"キーがぐらついている。キーの右端をたたくとそちらが沈み込む。正面から見るとわずかに右下がりにもなっている。"N"キーの裏側を覗き込むと、キーの裏面にあるパンタグラフとのリンクをつなぐ部分が折れているのが見えた。折れた部分は太さ1mm以下の華奢な構造で、軽いキーボードへの不安感が現実になった。
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うまく写真が撮れないが、フック部分が折れている。

購入したのは昨年の12月なので、まだ1年以内の保証期間。TypeCover2のパッケージに入ってた小さな冊子を読むと"www.surface.com/warranty"の指示に従えとあるので開いてみる。明らかな機械翻訳の変な日本語のサイトにとまどうが、未登録になっていたTypeCover2のシリアル番号を登録し、それらしいアイコンをクリックするうちに、「交換するので住所などの情報を登録して、メールで指示する住所へTypeCover2を送れ」との指示が出た。近所のサークルKから着払いで送付。

翌日の夕方、発送したとのメールが届く。予想外に早い対応。

さらに翌日、代品到着。大きな箱で届いた。中には壊れたTypeCover2を送った時の化粧箱と、カバー単品をエアクッション式の封筒+サイズに見合った段ボール箱に入ったTypeCover2が入っていた。色も紫で同じもの。

早速、装着してみたが、やはりキーボードは便利。また重さを測ってみたが本体と合わせて900gで変化なし、全く同じ仕様みたいだ。

原因を考えてみると、(1)と(3)(4)の合わせ技かなといったところ。
(1)ほとんどすべての時間をひざ上で使ってたため、キーボードのたわみによりパンタグラフ部に無理な力が加わった。
(2)知らないうちに落下などの衝撃が加わった(まったく記憶なし)。
(3)設計上の強度不足。
(4)モノのばらつきによる強度不足


2014.10.27

ウォシュレットの水漏れ修理

1階のトイレのウォシュレットからの水漏れを発見。金属メッシュで保護されている水ホースが、ウォシュレットに入ってくる辺りから滲み出している。ここには水フィルタがあり、これが原因と推定して、増し締めしてみたが効果がない。

Webで検索してみると水フィルタのパッキンがへたっているのが原因との記事が見つかった。水の元栓を閉めてフィルタを外してみると、2本の黒いOリングがあり、断面の外周側が平坦になってしまっている。これではOリングの潰し代がなくなってしまってシール機能は低下する。建売を買ってちょうど10年、良く持ったなと思う。

取説を見ると、このフィルタの品番が出ているので、検索してみる。Amazonでは扱いがなくて、楽天で「管材・住設の辻村」という会社が取り扱っている。税別、送料込みで1個215円。週末に注文して、稼働日で2日目に届く。こういう商売はきっと赤字なのだろうと思うが、宣伝がわりのボランティアかなと辻村さんに感謝。
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新品はOリングが細く見えるが、断面は円形で十分に潰し代がある。また、材質が半透明な樹脂に変更されていたり、外から回す部分の溝形状が変わっていたり、溝の奥にマイナスドライバーがはまる溝が追加されていたりと、10年間の間に細かい改良が行われてきたみたいだ。

古いフィルタのOリング周囲に残っていたシリコン系と思しきグリスを新しいフィルタのOリングの外周に塗って組み込み。2日間様子をみて漏れがないことを確認して、修理完了と判断。

心配なのは、他の場所のOリングの状態。今回の場所は脱着可能なので、修理もできるが、内部にあるはずの他のOリングはアクセスさえできない。あるいは、他の場所は接着材やシール材などを使ってメカ部分が壊れる時間程度の寿命を持たせて油漏れの心配をしなくても良い設計にしているのかもしれない。この部位の水漏れは10年程度で発生する設計で、そろそろ買い替えはいかがですかというお知らせ機能だったらすごい設計だけど、そこまでは無理かもしれない。

2014.10.13

野分(夏目漱石、青空文庫)

2014.10.08読了。

同窓生として大学を卒業した後、実業界に入って経済的に成功した人達と、学究肌で教職などについて経済的に苦労している人達の対比を、苦労している人側の視点を中心に、経済的な成功ばかりが評価される時代を批判的に書いている内容。当時の大学生は現在とは比べられないような超エリートだったはずだが、それでもその後の生活は大きく変化していたらしい。

主題とは関係ないが、描写がのちの長編小説の習作のような場面が多数ある。それから(?要確認)での結婚式のシーンやこころでの先生と私のやりとりなど。時系列的には数年後に書かれる作品への前哨なので当然なのかもしれない。

ここまでの作品では、坊ちゃんをはじめとして社会批判的な内容が多かったが、以後の長編からは消えていく。小説で食べていく立場になって大人になったのか、書かせる側の新聞社からの制限なのか、経緯を調べてみたいような気がする。

2014.10.06

国家(プラトン、岩波文庫、上巻1,100+下巻1,100税別)

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2014.09.24 読了

理想の統治形態は"哲人政治"であるという哲学的な議論が主題とされているが、それよりも、議論での国家のあるべき姿が保守系政治家の主張と合致していることが興味深かった。具体的には、死を怖がらずに戦う戦士を養成するためには、戦争への否定的な表現(恐怖や悲しみ)についての詩作や演劇表現は制限し、若き戦士たちがそれらの影響を受けないようにしなければならないという主張など。

一方、すぐれた人が自分から指導者になることはなく、自分より劣ったものの支配を受けることに耐えられない状況になって仕方なく指導者になるという指摘は、2000年以上の時を超えて現在にも通用している。

2014.10.02

資本主義の終焉と歴史の危機(水野和夫、集英社新書、740円税別)

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2014.10.02読了

長期的なゼロ金利は、資本の利潤率ゼロを意味し、グローバル化で世界中が資本主義に組み込まれて、新たな"周辺"がなくなりつつある今、資本主義が崩壊しようとしているという主張。

あまりにも明快ですんなり頭に入ってくる本なので、トンデモ本なのかなとも心配になるが、バブル崩壊を繰り返す最近の経済の動きを見ていて、「本来は不景気が常態なのではないか」と感じ始めていた自分の考えを、資本主義の歴史と重ねて説明してくれる本書には、やっぱりねと納得させられる。

著者が民主党政権の経済ブレインだったと知って、民主党政権の経済政策がほとんど無策だった理由がわかった。経済成長が無意味と諭されては政治家は何もできなくなる。埋蔵金探しに走ったのも経済成長なしに収支を改善する数少ない手段だったのだろう。

歴史上初めての事態への対応方法はわからない。世界経済は慣性力で数十年は、今の仕組みで動くだろうから、自分では新しい世界を見ることはできそうもないのが残念、いや幸せなのかも?

2014.07.06

絶対に受けたくない無駄な医療(室井一辰、日経BP)

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2014.07.04 読了

アメリカで始まっているという、”Choosing Wisely”という、効果のない医療をやめる活動の概要と、個別の治療毎の問題点を説明した本。日経ビジネスオンラインの著者の記事を読んで買ってみた。

アメリカでの活動が本当に各学会が積極的に参加したものならば画期的かもしれない。あるいはオバマケアで国民皆保険が始まるアメリカでの医療費の削減ニーズは大きいはずで、この活動は保険会社や政府などのお金を出す人たちからの圧力を示すもので、各学会の参画は形だけのものなのかもしれない。この本ではアメリカでお金を出す人が、この活動にどのように関与しているかが書かれておらず、その点で信頼性に欠ける。

本当に学会が参画しているのならば、意味のない医療行為はやめる、意味のある医療は非常に高額で低水準の皆保険の範囲では対応しないというシステムにして、実質的に低収入の人達には初歩的な医療だけを提供するシステムを組み上げるという意味なのかなと想像してみたりするが、その辺りも良く分からない。

印象としては週刊誌の特集記事に近い。現にこの著者は健保連と人間ドック学会の判定基準見直しネタで週刊誌に記事を書いたとも書かれている。疑い出せばきりがないが、室井という姓は金沢出身の室生犀星と連想するし、一辰の辰は金沢東方の卯辰山を連想する、そういうペンネームなのだろう。

自宅で死ぬ話の本とならんで、団塊の世代の医療費増大を抑えるがためのプロパガンダ本の一種のような読後感で、ちょっと損した気分になった。

2014.06.29

神様のカルテ(夏川草介、小学館)

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この春、大学進学で家を離れた下の子が置いて行った本から見つけて読んでみた本。

夏目漱石を模したと作中でも語られている一人称の文体が読み辛くて、何度か断念しかけたが、それに慣れてきてようやく読み終えることができた。夏目漱石の文体はこんなには”くどく”はない。

内容はどこかで読んだ/観たことのあるような地域医療を支える医師の活躍談で、本の帯に書かれているほどの深い感動は感じない。しかし、50歳を過ぎて、涙腺の締まりが悪くなった体は素直に反応して何度か泣かされることになった。

2014.06.19

考えるヒント(小林秀雄、文春ウェブ文庫、Readerストア)

2014.06.17読了

昭和30年代後半の文芸春秋と朝日新聞への連載をまとめた随筆集。

高校入試で何度か読んだ小林秀雄の随筆を久しぶりに読んでみたくなって購入、最初は気合を入れて入試問題を読むように熟読し始めた。当時はWebもなかったので、分からないことがあってもせいぜい辞書や百科事典を当たるしかなく、中途半端であきらめるしかなかったが、現在は芋づる式に情報が出てきて理解が深まる。とはいえ、それは結構疲れる作業でもあって、半分ぐらいまではがんばって熟読してみたが、著者の50年前の考えを必死で追う必然性を考え直して熟読は中止し、以後は普通に読んだ。

なぜ難解に感ずるのかを考えながら読んだが、結局のところ著者と読者の知的背景、これまでに得た知識や関心を持つ分野などが違っていることに尽きると感じた。これまで深く学んだことのない本居宣長の話が突如出てきてもついていけないが、少しでも読んだことがある福澤諭吉の話ならついていけるし、理解も進む。当時の文芸春秋の読者にはこの程度までと想定していたということだろう。後半に出てくる朝日新聞での随筆は知的背景のレベルを下げた内容で、気楽に読むことができた。

現代の文章では「わかりやすい表現」が当たり前に求められることには、議論の深みがなくなるといった批判もある。でも、専門家の蛸壺があらゆる分野に広がった現代では、読者にとって専門外の情報を正しく理解してもらいたいという姿勢の方が、結局のところ得るところが大きいと、この本を読んで改めて理解した。

面白かったのは最後に出てきたソ連訪問に関する随筆と講演録でのソ連に対する肯定的な記述だった。Wikipediaを読む限りでは戦前、戦中、戦後と複雑な知的遍歴を経ている著者が、単純にソ連を肯定するとは思えないが、当時は著者を巻き込む何らかの「時代の流れ」があったのかもしれない。

著作を深く理解するためには、著者の一生を俯瞰して理解しなければならないとすると、研究対象として真剣に取り組む必要がある。そんな気力も能力もない私は、もっと気楽に読めるものを選ぶべきかなと感じる。

2014.06.08

氷点(三浦綾子、角川e文庫、ReaderStore)

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2014.05.31 読了

キリスト教の本を読んでいて、キリスト教の「許し」をテーマにした本だと紹介されていたので読んでみた。確かに、許しがテーマであり、キリスト教へ向かう場面もあるのだが、特別にそれを意識した小説とは感じなかった。

著者のデビュー作ということもあり、重たいテーマに比べて描写があっさりし過ぎていること、ストーリーもいかにもありそうな展開で、全体に古さを感じてしまった。でも、こういった作品をお手本にして、いわゆる昼メロや昭和時代のドロドロしたドラマが作られたんだろうなと思う。

続編を読んでみたいような、もうお腹いっぱいのような感じで、とりあえず判断は先送り。

2014.05.15

第五の権力(エリック・シュミット、ジャレド・コーエン、ダイヤモンド社)

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GoogleのシュミットCEOと元米国務長官スタッフがまとめた、世界中の人達がインターネットに接続される近未来の国家、戦争、テロ、復興の未来を予想している本。

書いてあることはなるほどその通りだろうなと思わせる内容で、特別に新しい知見ではない。現時点ではインターネットにつながっていない世界の2/3の人達が従来技術を飛び越えて一気にインターネットにつながり始めることで構築される仮想的な世界は、現実世界よりも良い世界が作り出せるわけではない。現実世界のような暗黒面もあるし、現実世界と同じように世界を良くする活動もある。いずれにしてもその変化の速度は大きく、国家側よりも市民側が獲得する力が大きくなるだろうという予想。

記述の中には、Googleが個人情報を含めた世界のすべての情報を蓄積していればこそ、世界が変革できるという主張がさらりと書かれていて、Googleの活動の正当性を訴えたかったのかなと思わせる。

また、GoogleやAmazonやFacebookが若者に娯楽を提供することで、若者の反体制感情の高まりを抑えるガス抜きとして役に立っているという主張もあった。

この本は昨年、アメリカで出版された本だが、この本以後、発展途上国向けの低価格端末市場への着目が一気に進んだように感じる。20世紀のテレビの役割を携帯端末が担うというという認識が、一気に広まるきっかけとなったのではないかと推測する。

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