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2009.04.26

NHK"追跡A-Z"--無認可老人ホームの闇

今週のNHK"追跡A-Z"というドキュメント番組は無認可老人ホームの話題だった。

いろいろ問題がある。番組を見て理解したと思う内容は以下の通り。(1)低所得者=生活保護者が無認可老人ホームに集まっている。悪徳業者は生活保護費だけでなく介護保険費を詐取している。(2)介護保険以前は低所得者は特別養護老人ホームに入るような仕組みだった。つまり貧困者に対する福祉行政の枠組みの中にあった。だが、介護保険以後は、低所得者でない人も含めて介護の必要度合いにより特別養護老人ホームに入れるかどうかが決まるようになった。そのため所得が低くて介護の必要度合いの低い人があぶれて無認可老人ホームに流れている。

必要度合いに基づいてサービスを提供するというのは医療保険と同じシステムだ。つまり介護保険になって、医療行政の枠組みに切り替わったため、福祉行政の対象者を救う仕組みがなくなったということ。介護保険は医療費高騰を抑えるために、社会的入院を止めて、必要最低限のサービスに切り替えるためにできたものなのだから、医療機関から転進した業者が受け入れ易いように、医療の枠組みで運営されているのだろう。

つまるところ、一連の改革で自己責任論の下で福祉が切り捨てられているという問題だ。介護保険の立ち上げ時には、こういう方針転換についての説明を聞いた記憶はない。まずいところはこっそりと、あるいは関係者でさえよく分からない形で説明されていたのかもしれない。

この番組をタイムリーに見たことで、少し賢くなった。他の人が見たかどうかは分からないが、今日の老人ホーム説明会での議論が少し深まるかもしれない。特に、どんな施設を作るのかという点の説明を避けている理由がこの辺りにあり、そこを突いてみると何かが出てくるかもしれないということは分かった。自治会の方針としては、要求を出すことが建設を認めることの言質となることを避けるため、自治会としては明日は話を
聞くことに徹して要求は出さないとのこと。どうなることだろう?

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