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2009.08.28

津軽 太宰治(新潮文庫、義父の遺品)

義父の遺品に"津軽"の文庫本があった。
巻頭の挿絵の上の端に"1回目05-7/15終了"とメモがあるのは何回も読みたいと思っていたのだろうか?

津軽は太宰治が亡くなる4年前、昭和19年に出版社の企画で故郷である津軽半島を旅した記録だ。人間失格などの暗い話の印象が強い作家だが、故郷を旅する企画は楽しかったのか、それとも楽しい旅行を装っただけなのかは分からないが、明るくユーモアさえ感じさせる内容だ。

でも、この企画の最終目的は乳母であり育ての親とも言える"たけ"との再会にあり、その再会が4年後の自殺への導火線になったのではないかとも思えてくる。旧家を背負って生きる重苦しさからの脱出がこの人の大きな課題だったと思うが、その出発点の再確認こそがこの旅、この本なのだろう。

余談だが、昭和19年という戦争のまっただ中であっても、人々は旅人を歓迎し酒を飲み、また運動会は催されている。戦争の時代について僕は知らないことが多すぎるなということも再確認した。

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