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2010年3月

2010.03.31

平成の農地改革

農業を再生するにはどうすればよいかと考えていた。農業の経験は何もないので全くの素人考えだが、こういう結論になった。

今の時代、差別化の根源は知識と知恵の蓄積だ。日本の工業がこれだけ強くなったのも、戦前、戦中から始まった欧米技術の導入とそれの改良を作り込んでいく過程で積み重ねた知識と知恵の蓄積のおかげなのだ。そしてその蓄積は、業界、企業の技術標準として世代を超えて蓄積されている。個人の力を超えた力が出せる仕組みが工業の繁栄を支えている。

では農業はどうか?おそらく農業にも、そういうものはあるはずだと思う。改良された品種や肥料、農薬などの技術は蓄積されている。しかし生産過程にあるであろう多くのノウハウは個人に属していて、親子の間でもその引き継ぎは難しく、親が亡くなって農業に本腰を入れだして初めて、失ったものの大きさに気付くという話を聞く。世代を超えて蓄積する仕組みが弱いのだ。本来は農協がそういった部分を受け持つはずなのかもしれないが、個人事業者の集まりという性格上、重要なノウハウを吸い上げることは難しいのだと思う。事業が世代を超えるためには企業化しかない。企業化というと規模拡大による効率経営の話になりがちだが、重要なのは世代を超えるノウハウの蓄積にこそあると思う。

では企業化のためには、と考えてやっとタイトルの農地改革に行き着く。企業が参入する入り口を塞いでいたのが、戦後の農地改革だったのだ。ここまで考えて、ふと農地改革でググってみたら、昨年夏に農地法が改正されて企業の参入への準備ができあがっていた。企業化は独占などの様々な問題を引き起こすかもしれない。しかし、農業を復活させるためにはこれ以外の選択肢はないだろう。

農地法改正は麻生内閣がこっそり残した最重要の置き土産だと思う。

2010.03.30

大人げない大人になれ 成毛眞(ダイヤモンド社、県立図書館)

元マイクロソフト社長の成毛さんの人生論の本。自分を含めた大人げない人達の生き方を紹介した本。
この本を読んで思い出したのは、病気になる前にはこういう「大人げなさ」を間違いなく持っていたなということ。管理職になったころから、管理職という立場やその頃の上司たちの要求に縛られ出して、次第に自分の中から大人げなさがなくなっていくのと同時に、病気が進展していったのだった。長い時間をかけてようやく病気から立ち直ろうとする今こそ、大人げなさを取り戻すことが必要なのかもしれないと思う。

余談だが、成毛さんが最初に働いた自動車部品メーカは、僕の職場の取引先だ。成毛さんが10歳若ければ、成毛さんと仕事ができたかもしれない。

2010.03.24

FREE クリス・アンダーソン(NHK出版)

「競争の激しい市場では価格が限界費用(最低コスト)まで低下する」という従来からの考え方を、限界費用が非常に低いデジタルデータに適用すると必然的に価格は無料になる、という主張を様々な例を挙げて示している。だから、そうなった分野では差別化した有料サービスも提供することで"フリーミアム"戦略を取るか、無料で提供するものの周辺(音楽データ配信に対するコンサートチケットなど)で儲ける形が今後の主流になるという。

直感的にはそうだろうなと思うし、分野によっては既にそういう世の中になってきていると思う。ただ、現状では生活の全てがデジタル化されているわけではないので、全面的に無料の時代が来るわけではない。ちょっと騒ぎすぎかなと思う。まあ、金儲けの最前線ではこういうことが論点になっているということだろう。

2010.03.23

スポーツカーを博物館で見る時代

県立博物館で70年代の日本車を展示する特別展を見に行った。
お決まりのGT-Rやマツダコスモ、フェアレディZなどの懐かしい車を楽しんだ。この時代は自分が免許を取る前で、憧れが強かったことが車への強い印象となっているのだと思う。現在、各社のスポーツカーのラインナップは寂しい限りで、このままではスポーツカーは絶滅して、博物館アイテムになる日も遠くないのかもしれない。
一番、魅力的だったのはマツダコスモ。コンパクトな2シーター、リアウインドウの造形など、現在のロードスター、RX-8に続くデザインの源流はディテールは古くさいけれど、今でも通用するなと思う。

2010.03.19

電車の運転 宇田賢吉(中公新書)

JRの電車運転手OBが運転を軸に車両、線路、信号などの鉄道システムを解説した本。
こういう本は網羅的になってつまらないものもあるが、適度に経験談が入っていて楽しく読めた。ただし、ブレーキシステムなどの制御回路の説明は、技術者ではないためか説明しきれない部分があって理解しきれない部分もあったのは残念。

2010.03.15

ブログお休み3ヶ月

一昨年の夏から昨年末まで1年半ほど毎日ブログを更新してきたが、ちょっと疲れたので年末からお休みにしていた。休み始めは書かないことに不安感を感じていたが、それにもいつの間にか慣れて、書かないことが普通になっている。

さらには先月半ばには指の腱が切れるという事件が起きて、左手中心の生活を強いられることになりコツコツと文字を打ち込む作業は仕事だけで精一杯という状況に陥っていた。また、日誌も電子メモを止めてほぼ日手帳に移行したことも、長文を書かない生活への一因でもある。

そういう状態で3ヶ月弱経過、そろそろ書込みを再開しようかとは思い始めてこの文章を書き始めたのだが、それももう数日掛かりでやっとここまで書けたところだ。まだ中途半端だがこの続きを書こうとするとまた時間が掛かりそうなので、とりあえず一旦、書き込みしておくことにする。

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