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2011.04.19

行人 夏目漱石(青空文庫+705NK)

"兄"のうつあるいは統合失調症と思われる言動の原因が、頭が良すぎることではないかという"自分"や"兄の友人"の人物観察が興味深い。普通の人には理解できない速度で考えが進んでしまい、その思いを伝えても相手には理解されず、すれ違いに悩むという姿は、僕自身が休職以後になって初めて意識できた普通の人との相違点と同じだ。

おそらくは漱石自身の自覚もこうなっていたのではなかったかと思う。"兄の友人"からの手紙の最後にある、今眠っている兄が永遠に眠り続けることが幸福なのかもしれないという言葉は、漱石自身の願いだったのかもしれないと感じた。

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