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2012年6月

2012.06.16

ツレと貂々、うつの先生に会いにいく(細川貂々、朝日新聞出版)

認知療法の大家である大野裕先生に話を聞きにいくという本。

内容はあまりなくてちょっとネタ切れかなという感じ。うつの経験が過去のものになってきているという事情もあるのだろう。喉元過ごせば熱さを忘れる、いつまでも経験者であり続けることは難しい。

2012.06.14

Appleのこれから(Steve Jobsを読み終えて)

遅ればせながらSteve Jobsの伝記を読み終えた。

Jobsが亡くなった時に感じた"JobsなしのAppleは普通の会社に戻り革新的な製品を生み出す力を失っていくだろう"という確信を新たにした。類まれなる強力なキャラクターがデザインとユーザインタフェースにこだわり抜いてあるべき姿を考え尽くし、また金儲けではなく社会改革運動としてのものづくりに集中した結果が今のAppleの姿だと思う。

Jobsを失った今年のWWDCの基調講演は技術紹介の場ではあったが、あれもできます、これもありますと並べるだけで、それが何を生み出すのかを予感させることはなかったように感じられ、ビジョンを示す能力は既に失われてしまったように見える。また、Appleもデジタルガジェットの世界ではやり尽くしたかなという印象もあって、Jobsの興味もモノからクラウドなどのシステム構築へ移っていたようにも見える。

Jobsを失ってもAppleという会社は永続すると思うが、IBMやHP、別の分野ではGEやGMがそうなったように"食っていくための企業=儲けるための企業"になっていくことは避けられないだろう。

そうなった時に、"高度に統合した世界=閉じた世界"であるAppleの囲いの中にいる必然性はなくなる。今後、"死に体"になるであろうMacや、何年かかってもつまらないままのWindowsではなく、好奇心を満たすという意味で遥かに楽しいOSSの世界での経験を積み重ねていくのが自分の今後の方向だなと思う。

ただし、まだMacは死に体にはなっていない。しばらくはMacとLinuxの間を行ったり来たりして楽しむ時間はありそうだ。

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