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2014.04.29

青空のリスタート(富田倫生、青空文庫)

青空文庫創設者である富田さんが亡くなって著作が青空文庫に登録された。それを契機に読み始めたうちの一冊。

この本は、雑誌パソコンマガジンに書いていた「インサイドウォッチャー」というコラムが雑誌休刊に伴って終了した後に、その後の状況についてのやや長いコメントを追加した本。著者の肝炎発症の時期の著作で、コラムだけでなく自分の病状や親との関係についての生々しい記録も含まれている。コラムが連載されていた1990年前後の僕は、仕事やバイクで忙しかったが、それでもまだパソコン関係の雑誌はたくさん読んでいた時期なので、このコラムの啖呵を切るような独特の文体も覚えている(でも、立ち読みだったような気もする)。

現在はNB Onlineなどいくつもコラムを持っている小田嶋隆さんも、当時はBug News Networkというマイナーなパソコン誌というよりアングラ誌に近い雑誌でコラムを書いていて、ちゃんと雑誌を買って読むほどに愛読していたが、富田さん同様に雑誌が休刊になって残念だったことも記憶にある。

この本の中では"その人が背負っている重荷"をあからさま見せられるが、「何かを残せる人はとんでもない重荷を背負っている人の中から選ばれるし、荷物の小さい人は小さいなりの普通の人生を送るもの」なんだなと改めて思う。

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