« 絶対に受けたくない無駄な医療(室井一辰、日経BP) | トップページ | 国家(プラトン、岩波文庫、上巻1,100+下巻1,100税別) »

2014.10.02

資本主義の終焉と歴史の危機(水野和夫、集英社新書、740円税別)

812ypshln8l

2014.10.02読了

長期的なゼロ金利は、資本の利潤率ゼロを意味し、グローバル化で世界中が資本主義に組み込まれて、新たな"周辺"がなくなりつつある今、資本主義が崩壊しようとしているという主張。

あまりにも明快ですんなり頭に入ってくる本なので、トンデモ本なのかなとも心配になるが、バブル崩壊を繰り返す最近の経済の動きを見ていて、「本来は不景気が常態なのではないか」と感じ始めていた自分の考えを、資本主義の歴史と重ねて説明してくれる本書には、やっぱりねと納得させられる。

著者が民主党政権の経済ブレインだったと知って、民主党政権の経済政策がほとんど無策だった理由がわかった。経済成長が無意味と諭されては政治家は何もできなくなる。埋蔵金探しに走ったのも経済成長なしに収支を改善する数少ない手段だったのだろう。

歴史上初めての事態への対応方法はわからない。世界経済は慣性力で数十年は、今の仕組みで動くだろうから、自分では新しい世界を見ることはできそうもないのが残念、いや幸せなのかも?

« 絶対に受けたくない無駄な医療(室井一辰、日経BP) | トップページ | 国家(プラトン、岩波文庫、上巻1,100+下巻1,100税別) »

コメント

コメントを書く

(ウェブ上には掲載しません)

トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/22325/60411030

この記事へのトラックバック一覧です: 資本主義の終焉と歴史の危機(水野和夫、集英社新書、740円税別):

« 絶対に受けたくない無駄な医療(室井一辰、日経BP) | トップページ | 国家(プラトン、岩波文庫、上巻1,100+下巻1,100税別) »