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2015年2月

2015.02.25

キッチン(吉本ばなな、幻冬舎文庫、ReaderStore)

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2015.02.24 読了

吉本隆明の娘ということで、"七光り"かなっと敬遠してずっと読まずに来たが、ReaderStoreに文庫が出てきたので、Storeからの定期付与ポイント消費として購入。

村上春樹のような無国籍的な平易な文章の読み易さもあって、一気に読み終えた後、若いなあっていう印象が強烈に残った。おそらく若い時にしか、こういう本は書けない。若さの文学ってジャンルがあっても良いかなと思う。

"わかってもらえない自分"というテーマは、"わかってもらえないけど大丈夫"という、その後の人生で大方の人が手に入れる結論で終わる。そこに早く気付く人と遅くまで気付かない人で人生はずいぶん違うんだろうけど、気付いた人も、それ以後の"楽さ"と、"鈍感になった自分の情けなさ"との天秤に、みんなが悩んでいるのかなと考えたりした。それ以前に最初から鈍感な人の人生はどんなものなのかとも考えが向かったが、早々に予測不能の結論に至った。

2015.02.24

五十二歳になれば少しずつ臆病者になるわ

五十二歳になった。
子供たちがいよいよ自立し始めて、生物的な死を予感するようになった。一世代が完結する感覚。

だからというわけではないのだけど、第二の人生的な意味で、これから1年間は、なるべくたくさんの記事を書いてみようかと思う。

このところは読書メモばかりになっていたが、盛り上がってきているWindows10とかWindowsPhoneについても書く予定。

2015.02.01

世界を戦争に導くグローバリズム(中野剛志、集英社新書)

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2015.01.31 読了

アメリカが助けてくれるという幻想は捨てて、自国での防衛を真剣に考えよという結論は予想通り。現在の世界情勢の事例研究をもとに国際政治学の概要を説明する解説書として、今後の読書ガイドとして使えそう。

アメリカのネオコンもリベラリストも、"自由と民主主義を信奉する"という点では同じ理想主義に属するし、日本では、アメリカとの同盟強化を主張する保守派と戦争反対の左派も、アメリカの軍事力をあてにするという同じ枠内の議論になっているという指摘は、議論の前提を見直す必要になかなか気付けないという点で、原発の賛否と似た構造になっている。

それではどう行動すべきかと考えてみると、あまり選択肢はない。結局のところ、その日が来るまでなにもできなかったという結末が見える。選択を先送りしてユーラシア大陸の果てまで来てしまった日本人には、自分たちの意思で舵を切ることは不可能に思える。

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